着実に勝っている人の割合は非常に低い

五%のグループに入るこの業界が明らかにしたがらないもうひとつの統計は、顧客の回転率が高いことを示す数字だ。
活発にトレードをしている人たちのなかで、着実に勝っている人の割合は非常に低いことに加えて、大部分の人はもう少しで着実に勝てるという経験をする前に、トレードをやめてしまう
なかには非常にねばり強くて、何年も踏みとどまる人たちもいる。
彼らはたいてい、コーチやセミナー、トレードシステムに何万ドルもつぎ込むが、数え切れないほどの選択肢があると気づくだけだ。
そして、しばしば次にすべきことが分からずに途方に暮れるか、分かってはてはいても動けなくなる。
さらに悪いことに、懸命に努力するほど成績が落ちていくように思えることだ。
うまくいかずに、いら立ちが頂点に達すると、彼らの多くもやがてトレードをやめるだろう。

残るのは、最終的には五%のグループに入る人たち

彼らもたいてい、長年にわたって挫折を経験しているが、彼らには目立った特徴が共通してある。
大成功したトレーダーのほとんどは私の言う「着実な勝利の最低基準」を超える前に、彼らにとっての大金を一度か二度は失っているのだ。
この話を聞くと、やる気をなくすかもしれない。
だが、こんなことを言ったのは、長年にわたって挫折を経験するか大金を失わないかぎり、トレードで成功できない、と言いたいからではない
ここはできるだけ強調しておきたいのだが、そんなことはない!先を読めば、その理由が分かると約束しよう。
だが、現在の仕事以外に安定した収入源もないのに、トレーダーになりたいという誘惑に抗しきれず、収入の良い仕事やうまくいっている仕事を辞める前に、知っておくべきことがある。
本当に知的で、優秀で、他分野では大成功をしているにもかかわらず、トレードでは負けてばかりのうえに、その理由がおそらく分かっていないし、今後も分かりそうにない人々は数え切れないほどいるのだ。
この点について、良い例がある。
ポーラと私はオフィスを構えていたシカゴで、長年にわたって二日半のワークショップを定期的に主催していた。
一九九五年に、そのワークショップに出席したトレーダーの一人は、ニューオリンズで不動産投資をして大成功を収めていた。
彼は投資用の商業不動産や住宅不動産を所有していて、その資産価値は五〇〇万ドルくらい(本人によるとだが、疑う理由もない)だった。
しかし、彼の説明によると、年がたつにつれて不動産の管理が面倒になってきた。
それで、トレードなら今の生活スタイルをもっと楽に維持できるだけでなく、もっと面白い投資ビジネスになると考えたのだった。
彼が私たちのワークショップに参加した理由のひとつは、二つ目のグループに属していたからだ。
つまり、不動産投資では大いに成功していたはずなのに、トレードでは毎月、負けていたのだ。
それで、それほど難しくなさそうなのに、なぜ成功できないのかを知りたがっていた。
また、同様に重要なことだが、損続きで不満がたまっていたので、トレードを続けるべきかどうかも知りたがっていた。

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