新米トレーダーは利益は小さく、損失は大きくしてしまう

金持ちトレーダーは利益は大きく伸ばし、損失は小さく切り上げる。
金持ちトレーダーは新米トレーダーの取引システムに目を通した。
以前は週に何度も訪ねて来ていた新米トレーダーは、今では2週に一度くらいのペースになっている。
新米トレーダーが金持ちトレーダーの指導から卒業して、何か月か過ぎていた。
定期的な訪問の回数は次第に減っていたが、それはやる気がなくなったということではない。
新米トレーダーは毎日2時間、チャートを見て、ウォッチリストをチェックし、見つけられる範囲で一番良い投資関連の本を読んでいた。
金持ちトレーダーは彼に基本的な知識を与えてくれた。
そして彼は今、自分なりに投資スキルを上げている。
当初、彼は他の多くのトレーダーと同じで、金持ちトレーダーが成功を保証する投資の聖杯とも言うべき極意をはっきり示してくれないので、失望したものだった。
彼はまた、金持ちトレーダーがディスプレイを幾つも設置し、背後にはCNBCを流して、あらゆるニュースでめまぐるしく取引をしているものだと考えていた。
それは彼の投資手法ではなかったし、彼の知る伝説的な投資家たちがそうしていたわけでもなかった。
金持ちトレーダーはそうした方法が間違っているとはひとことも言っていないが、新米トレーダーは唯一取るべき道はトレンドに沿った取引手法なのではないかと思い始めていた。
これが彼の選択するスタイルなのだ。

金脈と成功への可能性がある

金持ちトレーダーが彼の取引プランとシステム、そのシミュレーションに目を通すのを新米トレーダーは辛抱強く待っていた。
「君の勝率は非常に良いようだね。60%か。これは素晴らしい。
しかし、君のシステムは最近の市場の上昇トレンドに多くを負っている。
ストップロスの値幅を非常に狭くしているので損失は小さいが、これは狭すぎるかもしれないな。
ストップロスの水準を10日移動平均線から3%低いところにしてみたらどうかね。
もしくは12日か14日移動平均線を指標にしてみるのもいいかもしれない。
市況が値動きの荒い状態になったり下落トレンドの始め辺りではその水準をどうするかで、勝率に相当、影響が出ると思うよ。
しかし、そうするとより少ない取引になるだろうな。
10日移動平均線が抵抗になり、買いシグナルがほとんど出ないかもしれない。
君のプランでは市場が大きく調整する場合、安全に利食いができるようになっていると思う。
これは非常に良いプランだと思うよ」新米トレーダーは10日移動平均線と20日移動平均線にあまりにこだわっていて、それ以外のことを考えもしていなかった。
なんて単純な提言だろう。
どうしてこんなことを思いつかなかったのか。
移動平均線を変えたら全く違うチャートになっているかもしれないのに。
もし他の移動平均線が10日や20日のものよりも、もっと何かしら反応を見せていたらどうなるのだろう。
非常に興味深いアイデアに違いない。
「君の損益レシオは2:1を若干越えているね。
ということは、200ドルを稼ぐのに対し100ドルを失うということになる。
これは非常に素晴らしい数字だ。
これは実際に取引を始めてみると、売り買いのスプレッドや、手数料、発注の誤差などがあるし、特に出来高が少ない銘柄では、実際には売買できないような値段でシミュレーション上は幾らでも取引できてしまうから、そうしたことを考えると、多少下がることにはなるだろう。
しかし、例えば1・5:1だとしても破格だと言えるし、長期的に、特に強気相場ではうまく運用できそうなシステムじゃないかな」
「はい。ペーパー取引は、樽の中の魚を狙うような簡単な話です。これから、リアルな取引記録をつけていこうと思っているんです。
もう準備ができたと考えているんですが」
「君が一番儲けた取引は500ドルの利益で、一番損したのは125ドルだ。
これも非常に良い。
2,500ドルを取引しての結果としては驚くほどだ。
25ドルの株が30ドルまで上昇したのかね?一度も10日移動平均線に触れずに?君は本当に勢いのよい、投資家たちの意欲の高い銘柄を取引していたということだ」「その株については、どこまでも一本調子の上昇が見られた後、10日移動平均線にまで落ちてきたところで売って、その時の価格が30ドルだったんです。
会社の収支報告が発表される前に33・50ドルまで上昇していました。
僕のシステムでは、結果的に収支報告発表前に売って利食いすることになったんですが、実は収支報告後、株価は急落して25ドルにまで落ちたんです。
それを見て、僕はルールを一つ、新しく追加したいと思いました。
収支報告を挟んで保有しない、というルールですね。
そうした高値を動いている銘柄については、四半期決算の発表でトレンドが劇的にどちらかへ動く可能性があります
会社が予想を上回る決算を発表したとしても株価は急落するかもしれません。
それは単に新しい買い手が現れなくなったということで、素晴らしい決算がすでに価格に織り込まれていたのかもしれません」「それはリスクとボラティリティを管理する上で優れたルールだろうな。
大きな利益を諦めることになるかもしれないが、結果のわからないイベントを通じて保有することで受ける極端なリスクや資産価値の下落を避けることができるだろう。」

資産価値の上昇より、保護を優先する

「個別銘柄を取引したとき、一度だけ決算報告をまたいで保有したことがあるんだが、それは大損害だった。
私の個人的な取引経験で言えば、決算発表を通じて保有するよりは、決算発表までの期待の中で取引をするほうがよほどリスクに見合う利益を得ることができた
決算発表のあとはまるでワイルドな西部劇時代みたいなものだ。
予測できるものじゃない」金持ちトレーダーはさらに続けた。
「君の平均的な勝ち取引での利益は212ドルだね。
一方で負けたときの平均額は105ドルだ。
これらは非常に良い数字だ。
そして、1万ドルの資金で50回取引をしたリターンは42・6%なのかい?これはたまげた数字だよ。
実際の取引では、劇的に落ちてしまうだろうけれど。
実際の相場では、この取引を始めたまさにその時点で弱気相場になっているかも知れないし、ストップロスが安値で連続で引き出されて、何度か続けて負けるということも起こりうる。
特に君の取引サイズだと、手数料はどの取引でも少しずつだがばかにならない金額だ。
2,500ドルを取引して手数料が20ドルなら、勝つか負けるかわからないのにそれだけで資金の0・8%が失われることになる。
1回の取引につき10ドルの手数料を取るようなブローカーではなく、100株につき1ドルの手数料を取るような、株式数に応じた手数料を設定しているブローカーがいいかもしれない。
そうでないと手数料だけで口座残高が食われてしまう
また、最悪のタイミングで、パソコンやインターネット、ブローカーのサーバーや取引プログラムがダウンするとか、停電になるなど、技術的な問題に遭遇することもあるだろう。
このような時、本当なら大金を得られたかも知れない取引を逃すということがありえると理解しておかなければならない。
また、成り行き注文を出して、予想より不利な価格で成立してしまうこともある。
それは突然起こることで、リターンに影響するし、君は腹が立つ思いをするだろう。
だから、50回の取引で42・6%のリターンというのは少し出来過ぎな感じがする。
君がもう少し大きな資金で始めるか、手数料が安いブローカーで取引を始めるなら、このシステムはスタートとして非常に良くできていると思うよ。
強気相場で上昇トレンドにある中なら、いろいろな要因を考えても19%のリターンは期待できるんじゃないかな。
君のシステムでは、弱気相場の序盤で始めた場合は買いシグナルが出なくなるまでは損失を出し続けることになり、そして次の上昇トレンドが始まるまでは勝てないかもしれない」新米トレーダーは考えなければならないことがたくさん増えた。
金持ちトレーダーが言っていることはすべて真実だった。
落胆しかねない内容だが、真実であることは確かだ。
「弱気相場でも取引できる二つ目のシステムを考えた方がいいでしょうか?」「もし、そうしたいならね。
決して売りをしないというトレーダーもいるよ。
彼らは単に何であれ上昇するものに投資する。
弱気相場の中でも上昇するような、金鉱山を所有する会社とか生活必需品セクターの銘柄、エネルギー株、100円ショップやディスカウントショップなどの関連株を買うとか、さもなくば現金のまま保有してただ待つだけだ。
個人の選択の問題だよ。
私の場合は売りシグナルが出れば売る」「そうすればチャンスは2倍になりますね……」「損失を出す可能性も2倍になるよ」金持ちトレーダーは半笑いして答えた。
「それでは、僕はスタート地点に立っているということでよいのでしょうか?リアルに取引を始めてもよいですか?」「君はもう準備ができたどころではないよ。
あとは相場に教えてもらいなさい。
株式市場はすぐにフィードバックを返してくれるし、決して間違えることがない。
いつどんなときでも株価はあるべき価格にあるんだ。
いつどんなときでも株価は買い手と売り手がそこで同意したという総合の元にあるんだ」「株式投資大学を卒業したというより、厳しい投資道場を卒業したって感じですね」「ははは、一つ確かなのは、君はこれから他のトレーダーたちと利益を争って闘うんだ。
学んだことをすべて実行できれば、君は他のトレーダーのミスに乗じて利益を得ることができるだろう」新米トレーダーはその日、心に決めた。
成功するまで取引を続けよう、と。
彼はもはや新米トレーダーではなかった。
彼はトレンドトレイダーだ。

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